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安全教育施設『安全伝承館』

過去の災害から学び、やる気を喚起する『安全伝承館』

 過去の災害や事故の事例を風化させること無く語り継ぎ、学び、そして安全を考え、決意(やる気)を喚起する場として『安全伝承館』を設立しました。

 ここでは、配電や電気、空調管、情報通信の各種工事における重大災害を中心に、災害の事実と向き合い、過去の災害で得た教訓を継承しながら、九電工グループの全社員が災害の悲惨さと安全確保の重要性を学習することを目的としています。

【施設概要】

 4つのSTEPで構成されています。

STEP 1 学ぶ
  1. (1)「安全に対する基本的な考え方や歴史と技術の進化について学ぶ」をテーマにしています。
  2. (2)九電工グループが掲げる「考動」を徹底し、安全を自ら創ることの重要性を導入パネルを用いて再認識させます。
  3. (3)九電工グループの安全に対する基本的な考えを再認識するほか、創立以来の歴史と技術変遷を中心に振り返り併せて工具や道具の進化を紹介しています。
STEP 2 学ぶ
  1. (1)「災害の経験から学ぶ」をテーマにしています。
  2. (2)過去の災害を災害事例パネルで展示、各技術部門の代表的な災害事例とその反省に基づいた作業基準や作業ルールの制定経緯、工具の改善改良などを説明しています。
  3. (3)災害事例パネルでは、発生の経緯や推定される原因、災害に学ぶ教訓などを当時の写真や映像を交えて伝えると共に受講者に問いかけることで、自発的に真の原因を考えさせる契機とすることを意図しています。
STEP 3 考える
  1. (1)「災害の及ぼす影響について考える」をテーマにしています。
  2. (2)先人(先輩)たちの体験談を自分たちのこととして捉え、今後の安全活動を考え直すことを目的としています。
  3. (3)先人たちの体験談は、当時の関係者へのインタビューを動画で放映し臨場感を強調しています。
  4. (4)ドキュメント・シアターでは、過去の災害をCG等を織り交ぜた再現ドキュメントで放映し、災害の悲惨さと被災による周囲の人々に及ぼす影響の大きさを受講者が理解できるようにしています。
STEP 4 やる気
  1. (1)九電工の歴史とこれからの無災害への決意を表現したイメージ映像を視聴することにより、「安全意識高揚 」を図り「やる気」を喚起させます。

安全教育施設『安全伝承館』フロアマップ

安全教育施設『安全伝承館』フロアマップ

『安全伝承館』は九電工グループの安全意識の高揚を図るだけではなく、総力を挙げて安全文化を創造する場としての役割を担っています。

安全意識の向上と危険回避能力の向上を図る『危険体感訓練設備』

 災害の未然防止には、安全衛生に関する知識を座学で学ぶことも重要ですが、危険に対する感受性を向上させることも重要です。
 ここでは、現場で起きうる危険を体感することによって、安全意識の向上と危険回避能力の向上を図ることを目的としています。
 『安全伝承館』教育と連携させることで、更なる安全衛生活動の効果が期待できます。

【設備概要】
項目 内容
1.落下衝撃体感訓練 高所からの墜落を想定して、重りを落下させ、安全帯ロープを掛ける高さの違いによる衝撃荷重の変化を理解させます。
2.墜落時の荷重体感訓練 墜落制止用器具を装着し1本吊りの状態でぶら下がり、墜落制止用器具装着位置の差異による腹部への圧迫の違いを体感させます。
3.はしごの危険体感訓練 はしごの傾きや滑りによる恐怖を体感、正しい設置方法や昇降方法を理解させます。
4.脚立の危険体感訓練 脚立の横方向への傾きによる恐怖を体感、正しい設置方法や使用方法を理解させます。
5.電動工具の危険体感訓練 講師が実演するとともに、災害事例を説明、正しい使用方法を理解させます。また、軍手の巻き込みを再現し、危険性を体感させます。

1.落下衝撃体感訓練

2.墜落時の荷重体感訓練

3.はしごの危険体感訓練


4.脚立の危険体感訓練

5.電動工具の危険体感訓練

<ディスクグラインダ>

<卓上用グラインダ>

<高速切断機>

<携帯用丸のこ>

インストラクターの指導の下、「危険体感訓練」を実施しています

 危険体感は、実際に体感ができないものが多く存在します。実際に体感することが難しい災害もリアルな仮想空間内で体感することによって、更なる安全意識向上と危機回避能力の向上を図ります。

【VR体感コンテンツ】
項目 内容
1.前向き転落・墜落災害 高所からの墜落を体感することにより、墜落制止用器具を使用することの大切さを理解させます。
2.電源盤感電災害 誤った盤操作による感電体感をすることにより停電確認、適切な器具を用いることの大切さを理解させます。
3.グラインダーキックバック災害 誤ったグラインダーの使用で事故体感することにより、誤った使用方法の危険や保護具の大切さを理解させます。
4.テスターによる電圧測定時の短絡災害 誤ったテスターの使い方で短絡体感をすることにより、短絡の恐しさを理解させます。
5.自転車で出合い頭に人を撥ねる災害 スマートフォン使用による脇見運転を体感することにより、脇見運転の視野の狭さ交通規則を守る大切さを理解させます。
6.坂道車両挟まれ災害 誤った高所作業車のジャッキアップによる逸走挟まれを体感することにより、ブレーキ・ 輪止め・正しいジャッキアップの大切さを理解させます。
7.重機後退時の衝突災害 様々な視点で重機衝突を体感することにより、周囲確認、誘導員との連携をとる大切さを理解させます。
8.自在バンド破断による電柱墜落災害 自在バンドの劣化破損による柱上からの墜落を体感することにより、事前点検の大切さ、墜落の恐ろしさを理解させます。
9.作業基準未順守による高圧感電災害 作業基準未順守による高圧感電を体感することにより、作業基準を守らないことでどの様にして災害が発生するか理解させます。
10.低圧短絡によるアーク災害 低圧短絡によるアーク災害を体感することにより、検電器による無電圧確認の大切さ 、絶縁用保護具着用の重要性を理解させます。

1.VR体感 前教育

2.VR体感


3.VR体感 後教育

サステナビリティ

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