施工管理の仕事の流れ

吉田 賢二よしだ けんじ

技術職(電気部門)
2009年入社
出勤
現在の都内の現場までは、自宅から電車で約1時間かかります。電車の中ではスマートフォンでニュースをチェックするようにしています。
現場朝礼・ミーティング
現場事務所に到着すると、まずはスーツから作業服に着替えます。まずは、工事にかかわる全社が集まる「全体朝礼」がスタートします。ここで、その日の作業内容や危険ポイントなどが周知されます。
全体朝礼が終わった後は、九電工の「現地KY-KTミーティング」です。KY-KTとは、「危険予知・危険対策」のことです。当日の作業内容や危険ポイント、作業員の健康状態などを確認し、注意事項の伝達や安全指導を行います。その後、作業員のリーダーである職長と個別に作業打ち合わせや工程調整を行います。

現場巡視
現場内を巡視して、施工状況を確認します。図面や施工要領書通りに施工されているか、品質に問題がないか、目視だけでなくスケールを当てて確認していきます。施工の状況に応じて、作業の優先順位の変更や材料の手配も行います。
定例会議・分科会での打ち合わせ
毎週さまざまな分科会が開かれます。私たちが担当する電気工事を進めていると、建築や機械と調整しなければならない部分が出てきます。施主・設計事務所・ゼネコン・サブコンなど他社と打ち合わせを行い、懸案事項を協議します。各社が集まって調整するための重要な打ち合わせです。
昼食
昼食は事務所内でお弁当を食べます。今の現場は都心のオフィス街に位置しており、ランチタイムになると周りの飲食店は大行列ができます。並ぶ時間がもったいないので、事務所内で済ませます。
打ち合わせ資料作成
定例会議や分科会に必要な資料を作成します。これは、施工担当者として実はウエイトが高い業務です。CADを使って図面を修正したり、分科会で説明するためのプラン図を作成したり、技術的な根拠を示すためにメーカーの資料を集めたりします。
代理店・メーカーとの打ち合わせ
資材の仕入先の代理店やメーカーの担当者に現場事務所に来てもらい、仕様書の内容や現場への納期、システムに関する調整事項などをすり合わせていきます。キュービクル(受電設備)などは現場ごとのオーダー製作が基本です。最新技術を取り入れるための相談ができる場でもあります。
工程表作成
施工管理の仕事では、工程表の作成が重要なポイントとなります。ケーブルラックや発電機、照明器具といった資材が現場に入るタイミングから逆算して、いつまでに製作に入り、いつまでにスペックを決めるかといった物決め工程です。資材調達を段取りするためのプロモーション工程や建築工事の大きなターニングポイントでもある受電に向けた受電工程などいろんな種類の工程があります。各打ち合わせの際に相手と共通認識を持ち、自分自身が進捗をすぐに把握するために重要です。
施工検討
施工要領に基づいているか、品質には問題がないかといったことを所内会議で確認しながら、施工方法を決めていきます。意匠を凝らし、作業の手間、コストを考えて最良の方法を導きます。
退社
できるだけ残業しないように、作業所メンバーと業務分担を図り、業務量の削減を心がけています。施工管理アプリが入ったタブレットが1人1台支給され、作業効率が良くなりました。明日の予定を確認したら、スーツに着替えて退社します。現場の同僚や同期と飲みに行くこともあります。